中国原産のシキミ科の常緑高木である。花は赤褐色で果実は香辛料になる。中国広西省南部とベトナム北部の国境に自生が見られ、中国南部や南部インド、インドシナで広く栽培されている。
果実を乾燥させたものはスターアニス、八角(はっかく)、八角茴香(はっかくういきょう)、あるいは大茴香(だいういきょう)とも呼ばれる香辛料である。実の形は八つの角を持つ星形をしていて、アニスやウイキョウに似た良い香りがあるためこれらの名がある。主に中華料理に使われ、他のスパイスと混ぜて「五香粉」として使われる。果実には精油5~10%を含み、その主成分はアネトール(80~90%〉であり、その他エストラゴール、メチルカビコール、シネオール、リモネン、フェランドレン、ピネンなどが知られている。
また、成分のひとつであるシキミ酸はインフルエンザ治療薬タミフルの合成原料のひとつとして使用されているが(2006年現在)、直接果実を食べてもインフルエンザには効かない。
日本薬局方では、トウシキミまたはウイキョウ(茴香:Foeniculum vulgare)の果実から得られる精油を区別なくウイキョウ油としている。