イランイランの香りは深く濃厚なゴムとカスタードを基調とし、ジャスミンとネロリが軽く重なった香りと感じられることが多い。
精油は花を水蒸気蒸留法で抽出して得る。蒸留液はその出始めから終わりのいずれのものかによって特級、1級、2級、3級の4等級に区分される。イランイランの主要な香気成分はアントラニル酸メチル、リナロール、ゲラニオール、酢酸ベンジル、安息香酸メチルである。
イランイラン精油はアロマセラピーで用いられ、高血圧を和らげ、心拍数を整える働きがあるといわれる。また皮脂の分泌を整える作用や収れん作用も持つとされている。頭皮、毛髪のケアにも用いられる。また精神的には緊張によりる過呼吸や早い心拍数を下げる働き、日常のストレスやイライラを沈める作用があるといわれている。官能的な高揚感、安心感、受容性を与えるといわれ性欲促進作用も持つともされる。
香水でも、特にオリエンタルノートあるいはフローラルノートのものにイランイランを用いることが多いが、ほとんどのフローラル系、フルーツ系、ウッディ系の香りと調和するため、さまざまにブレンドされる。
インドネシアには新婚夫婦のベッドの上にイランイランの花を散らす風習がある。